1章-新米ハウンド

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そのエネルギーを利用して、今度は鋼鉄虫に対抗するべく強硬かつ、俊敏な機動力をもつスーツが開発された。 鋼鉄の硬さをもつスーツ。 スティールスーツの誕生だった。 スティールスーツは数多くの会社で生産され、すぐにスティールスーツを導入した組織が結成された。 S.I.V.Aという組織もその一つである。 S.I.V.Aの目的は大きく分けて二つ。 一つは鋼鉄虫の殲滅。 世界中から兵を集め、訓練された者だけが鋼鉄虫の殲滅の任務に着くことができる。 そして二つ目は鋼鉄虫の研究だ。 鋼鉄虫にはまだまだ分かっていないことがたくさんある。 鋼鉄虫を知ることで、世界が平和になることが私は疑問に思うがきっと大事なことなんだと思う。 そしてS.I.V.Aは私が所属する組織でもある。 私はおよそ一年をかけて、S.I.V.Aの訓練施設で訓練を積んだ。 訓練は想像を絶する厳しさだった。 そもそも私の歳で兵になること自体が間違いだったのかもしれない。 毎日血反吐を吐くような訓練が続き、何度も辞めたいと思った。 けど、私には諦めることができなかった。 私の我慢強さが功を奏したのか、結果として訓練施設を高成績で上がることができた。 ーそして今日 私が訓練生ではなく、本物の兵として、鋼鉄虫を狩るS.I.V.Aの「ハウンド」としてデビューする日であった。
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