パイ○ン

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僕「……。なんか、知ってる人が全然居なくなっちゃったなぁ…」 僕は辺りを見回しながらそう言った。 一弥さん「ふーん」 知ってる人間は見た限り、店長も含め3人だけだった。 そして、他にも知ってる人は居ないかと、僕はその辺を歩いている店員に目を向けていった。 ……え? …こいつも……こいつも……こいつも………え?こいつも? ちょっとだけビックリしたのだけれど、ホールに居た人間の半分以上がなんとフィリピン人だった。 …な、なんじゃこりゃ。 俺が居た頃は、外人はキッチンに1人しか居なかったのに…増え過ぎだろっ! …しかも、フィリピン人って…完全に店長の趣味も入っちゃってんじゃん…。 店長はフィリピンパブが大好きだった。 僕も一度だけ店長に連れて行かれたことがある。 僕「一弥さん…」 一弥さん「ん?」 僕「俺の元バイト先が…フィリピンパブ化してる…」 一弥さん「はは。確かに。いっぱい居るね。フィリピン人」 僕「ちょっと前まではこんなんじゃなかったんすよ?なにこれ?ビックリだわ」 一弥さん「ふーん」 てな、会話をしながら僕たちは飲み食いを始めた。 そして、それからしばらくして、徐々に酔いが回ってくると、僕たちの会話はいつの間にやら、気付けば猥談になっていた。 一弥さん「そういえば、この間、直人(一弥さんの弟、仮名)のパソコンいじってたらさぁ、『NAOTO』って書いてあるフォルダがあったから、それ開いてみたの」 僕「はい」 一弥さん「そしたら、動画ファイルがいくつかあってさ、そのファイル名が『ブラジル戦』とか『フランス戦』とか書いてあったから、サッカーの動画か何かかなぁって思って、見てみたの」 僕「はいはい」 一弥さん「そしたらさぁ、全部、洋物のエロ動画でやんの」 僕「ははは。なんすかそれ!」 一弥さん「しかも、ちゃんと『ブラジル戦』はブラジル人で『フランス戦』はフランス人って言うね。…何やってんだコイツはって思ったよ」 僕「ははは。何の戦いなんすかっ!…つーか、直人くん、洋物が好きなんだ。はは!うけんな。…でも洋物かぁ。…俺は洋物ってちょっと苦手なんすよねぇ」 一弥さん「ふーん。なんで?」 僕「いや…なんか、そうゆうのに出てる外人さんって…かなりの確率でパイ○ンじゃないっすか?」 一弥さん「そう?」
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