25人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
僕「……。なんか、知ってる人が全然居なくなっちゃったなぁ…」
僕は辺りを見回しながらそう言った。
一弥さん「ふーん」
知ってる人間は見た限り、店長も含め3人だけだった。
そして、他にも知ってる人は居ないかと、僕はその辺を歩いている店員に目を向けていった。
……え?
…こいつも……こいつも……こいつも………え?こいつも?
ちょっとだけビックリしたのだけれど、ホールに居た人間の半分以上がなんとフィリピン人だった。
…な、なんじゃこりゃ。
俺が居た頃は、外人はキッチンに1人しか居なかったのに…増え過ぎだろっ!
…しかも、フィリピン人って…完全に店長の趣味も入っちゃってんじゃん…。
店長はフィリピンパブが大好きだった。
僕も一度だけ店長に連れて行かれたことがある。
僕「一弥さん…」
一弥さん「ん?」
僕「俺の元バイト先が…フィリピンパブ化してる…」
一弥さん「はは。確かに。いっぱい居るね。フィリピン人」
僕「ちょっと前まではこんなんじゃなかったんすよ?なにこれ?ビックリだわ」
一弥さん「ふーん」
てな、会話をしながら僕たちは飲み食いを始めた。
そして、それからしばらくして、徐々に酔いが回ってくると、僕たちの会話はいつの間にやら、気付けば猥談になっていた。
一弥さん「そういえば、この間、直人(一弥さんの弟、仮名)のパソコンいじってたらさぁ、『NAOTO』って書いてあるフォルダがあったから、それ開いてみたの」
僕「はい」
一弥さん「そしたら、動画ファイルがいくつかあってさ、そのファイル名が『ブラジル戦』とか『フランス戦』とか書いてあったから、サッカーの動画か何かかなぁって思って、見てみたの」
僕「はいはい」
一弥さん「そしたらさぁ、全部、洋物のエロ動画でやんの」
僕「ははは。なんすかそれ!」
一弥さん「しかも、ちゃんと『ブラジル戦』はブラジル人で『フランス戦』はフランス人って言うね。…何やってんだコイツはって思ったよ」
僕「ははは。何の戦いなんすかっ!…つーか、直人くん、洋物が好きなんだ。はは!うけんな。…でも洋物かぁ。…俺は洋物ってちょっと苦手なんすよねぇ」
一弥さん「ふーん。なんで?」
僕「いや…なんか、そうゆうのに出てる外人さんって…かなりの確率でパイ○ンじゃないっすか?」
一弥さん「そう?」
最初のコメントを投稿しよう!