パイ○ン

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僕「そうっすよ。…俺、パイ○ンって、何か苦手で…」 一弥さん「えー。じゃあ、ちょっと聞いてみてよ」 僕「…え?誰に何を聞くんすか?」 一弥さん「外人さんにパイ○ンなのかを」 僕「いや、何言ってんすか。外人さんなんて、どこにも…」 ……。 ……! …いっぱい居たぁーっ!! 僕「いやいや、何言ってんすか!ここ俺の元バイト先っすよ?まだ知ってるヤツも何人かいるから!」 一弥さん「えー。じゃあ、俺が聞くよ」 僕「いやいや、ダメだって!絶対ダメっ!!」 一弥さん「すいませーん!」 僕「あっ!オイっ!」 一弥さんは僕の声を無視して、近くに居たフィリピン人の店員を呼んだ。 フィリピン「ハイ」 一弥さん「あのぉ…」 僕「いや、ダメだって!」 一弥さん「……パイ○ンですか?」 ……言いやがった…。 コイツ本当に言いやがったよ…。 つーか、パイ○ンなんて通じんのか? …つーか、パイ○ンって何語? フィリピン「……」 フィリピン人の店員は少し困った顔をしていた。 え?え? …それって、どうゆう顔? もしかして通じちゃった?? フィリピン「……カシコマリマシタ」 フィリピン人の店員はそう言って去って行った。 …え? …なんつった? 僕「一弥さん…あの外人さん…今、何て言いました?」 一弥さん「…多分…カシコマリマシタって…」 僕「…え?…何を?」 一弥さん「いや、知らねぇよ」 僕「…いや、つーか、勘弁してくださいよ!ダメだっつったのに!」 一弥さん「まぁ、いいじゃん。多分通じてないよ。『カシコマリマシタ』って言ったのは、ワケわかんなかったけどとりあえず、そう言っといたんだよ。多分」 僕「うーん…。そうっすかねぇ…」 とりあえず僕は一弥さんが言った「通じてないよ」という言葉を信じ、その事はあまり気にせず、また適当な会話をしながら飲み始めた。 僕「一弥さんって、ウンコするとき、水面にトイレットペーパー浮かべる派ですか?」 一弥さん「は?何それ?浮かべない」 僕「えー!?浮かべないんすか?トイレットペーパー浮かべないと、水がケツに跳ねて汚いじゃないっすか!」 一弥さん「俺のウンコは長くて水面まで届くから、跳ねないんだよ」 フィリピン「オマタセシマシタ」 僕と一弥さんがウンコ話に花を咲かせていると、急にさっきのフィリピン人の店員が僕たちの前に立ちそう言った。
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