高校一年生になりました

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4月1日…普通なら入学式で新しい学校にワクワクドキドキしているのかも知れないが今はそんな気持ちにはなれなかった。 慧斗「…え、此処が入学、先…?嘘だろ…」 桜が舞い散る進学先の高校の門の前で呆然と無駄に豪華な模様の門を一人見上げた。 改めて親から渡された地図と学校のパンフレットを見たが場所は間違いないようだ。 慧斗「…無理、絶対場違いだろこの学校…、何かの間違いじゃないのか?」 本日よりこの無駄に豪華な学校に入学する坂本慧斗(サカモトケイト)15歳。 学校の敷地内に入る前に入学を取りやめたくなりました。 「いや…でももしかしたら門だけ豪華なだけで意外と敷地内は普通かも知れない…。ほら、俺みたいな人ばっかりだろ、多分、うん」 必死に自分に言い聞かせるように腕を組んで呟いていたがいきなり門が開いた。 「すみません。服装を見る限りこちらの生徒だと見受けられますが…学生証を見せて貰えませんか?」 門を開けて現れたのは真っ黒なスーツとサングラスをかけた明らかにボディーガードらしき男性が現れ近付いてきた。 「え、あの…怪しい者じゃないで「学生証見せて貰えますか?」 「あ、はい…」
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