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「どうした?...眠れないの?」 「う..ん」 優しく俺は髪を撫でた。 「でも、夜遅いし、早く寝なきゃ寝坊しちゃうよ?」 「...うん」 分かっているけど、できない。簡単なこと―。 「じゃ、おやすみ」 ガタン 俺たちは部屋が合同なのに、2段ベットがあるのに、寝るときは別々に寝る。 決して嫌なわけではない。 離したほうが、お互いの為だから。 一緒にいたら―。 「ん...」 朝だった。でも、雨が降ってる。 いきなり憂鬱か... 「また起こしてきて」そういわれてまた、涼介を起こしに行く。 ガチャ 「おはよう」 ふと、ベットの下に転がっていたのは、カッター ―ああ、またか...
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