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涼介に新しい包帯を巻かせ、下へ降りて行った。 「遅いよ。何してたの?」 「...ごめんなさい」 お母さんは涼介に厳しい当たり方をする。 「ごめん。俺が話してたから」 「そう...まあいいわ。早く食べなさい。遅刻するから」 お母さんは周りの目を気にするタイプだから、成績に関してものすごくうるさい。 俺と涼介を比べたりして...ホントは俺は心の中では母親は大嫌いって思っている。 「いってきます」 涼介は俺にぴったしくっついて歩いている。 小さい体の為制服がとても大きい。 でもそのおかげで、リストカットの後が見えにくいから、俺にとっても涼介にとっても助かる。
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