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でもこんなになっても、俺は止めようとは思わなかった。 だって、止めたら逆に涼介は...おかしくなってしまうから。 「おはよう」 「おはようございます。先生」 「相変わらず仲いいなww」 「そんなことありません...ハハ」 学校関係者の人には俺らは仲がいい双子に見えるだろう。でも... 「いつも通りに過ごして」 「分かった」 涼介をトイレに連れて行った。 「...変に..腕切らないでよ?」 「分かってるよ...でも」 ―切りたくなったら、どうすればいい? 毎回確認をする涼介。 毎日『そんなことは絶対ない』って言っているのにも関わらず、何回も確認をする。 「学校で切ったらみんな大騒ぎするんだよ?だからもし切りたくなったら、俺に言って」 これも毎日言ってる。 「...うん」 でも決して嫌な気持ちには不思議とならない。
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