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「じゃ、後でね」 「うん」 教室は別々だから、俺たちはここで別れる。 正直言えば心配だ。 そんな俺は、毎回授業終わった後、5分休みの間に涼介の教室へ見に行っている。 これもすべてから守るため。 周りからは、『ブラコンだ』なんてからかわれるけど、こうでもしなきゃ俺がいない間に何か起こしたら... そう考えているだけで、全然授業なんかに集中できない。 あの子は決してクラスの中で孤立なんかしてはいない。 たまに普通に会話とかはしているけど、ほとんどは寝てるから、そのせいでみんなあまり話しかけないけど。 他に一緒になるときは昼休み。 屋上へ連れ出してそこで一緒に食べる。 周りはそんな俺の行動を知っているから、昼休みになると誰も誘わない。 はたから見たら異常かもしんない。 でも―。
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