一章 ちょっとまってくださいよ

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ストの話が一段落ついたので、ポケットからタバコとライターを取り出す。 理人「吸う?」 遥「君が吸うんじゃないのかよ」 理人「俺は体に害あるものは嫌いなんでね」 健康家の割には精神的に害だらけな環境で生活してますけどね。殺人犯に変態に中二病のストーカーとかいう異常者のパラダイス。 うわあ……毒されるわけだ。こんな環境じゃあ捻くれてないほうが逆に不自然で精神を疑われるレベルだぜ。 理人「あ。あれっぽいな」 遥「それっぽいね。あと……二分くらいか」 (え?ど……どこ……?) 一般人には俺たちの視力についていけないだろうな。測ったことないけどどこぞの遊牧民族より視力はいいだろう。 俺の周りで見えてる奴は俺を除くと遥以外いない。俺は「やればできる子」、遥は「やってできる子」って昔から言われてたなー。 つまりこの頃から既に俺はニートに目覚めていたということさ。 理人「なあ遥。やり残したことってあるか?」 遥「そりゃあ結婚ぐらいはしたかったね」 理人「理想高すぎワロタ」 今度は顔面が崩壊した。
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