一章 ちょっとまってくださいよ

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理人「テメェおい。最後の最期に顔面崩壊させるったあどういう了見だ」 遥「いいじゃないか。口はちゃんと残してあげたんだから」 働いてない俺が言うもんじゃねえけど、話せりゃ良いってもんじゃないのよ社会は。流石にグロ注意な顔してりゃ面接で弾かれるだろ。 「……理人さん……」 理人「なんじゃらほい」 「ずっと……一緒ですっ」 隕石がどーんする直前に告白されても困る。答えを返せないじゃないか。 遥はどうか知らないが、俺はそんなこんなでしっかり痛みを味わって死んだのでした。 隕石の野郎俺に直撃しやがったな。 ……………………なんで意識あんの? 「やっと起きたか結城 理人」 理人「いや待て。俺でも翼のある人間ってのはにわかには信じられないんだが」 翼をバッサバッサさせている男が俺の近くで偉そうに椅子に座っていた。
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