一章 ちょっとまってくださいよ

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「えへへっ。そうですよね。理人さんが一番好きなのは私ですもんね」 理人「そうだな。俺の周りってろくな女いないし。お前が唯一の癒し系だわ」 事実である。かーちゃん、遥、スト。一番まともなのがストだ。 かーちゃんはたまに殺しにくるし、遥は色々な意味でやばい、ストは電話手紙メールぐらいだし。 俺の周り女少ねー。 ただし動物の雌にはモテる。 「あの……えっと……こ、今度ですね……」 理人「そうだ。いつまでも電話で会話するだけじゃキリねえしさ、どっかで会う?」 遥「おいおい刺されるよ?」 だから死なないって何度言えばわかるの?頭弱いだろ。確かに痛いけどさ、そんなの高々十分程度だし。第一慣れてるからある程度の我慢はできるって。 しかし電話の主からの返答がこない。なんだ。嬉しすぎて失神でもしたか? 「いいん……ですか?こ、こんなストーカーで……」 理人「あ、ストーカーだっていう自覚はあるんだ。いいよいいよ。俺お前のこと大好き。やばいわ」 「あう……嬉しいです。で、では理人さんの家の近くの公園で待ち合わせ……ということでいいですか」 理人「おっけー。すぐ行くわ」 犯罪の香りがしてきました。なんだか援交してる気分になってきた。背徳感やべえ。
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