第1章 四面楚歌な教室

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「ハーレムなんかじゃねぇ。四面楚歌だ…」 詳しく知らないし古典嫌いだったから勉強していないけど、確か四面楚歌ってやばい状況だったよな? 皆で四面に向かって歌って……何でやばい状況なんだろ? って言うか、四面楚歌の楚ってなんなんだよ。 ……っ! まさか……! 俺は恐ろしい考えに辿り着いた。 四面=四方から中央(俺)に大音量で歌を浴びせる。 「……やばいな。死ぬよ? それ」 机に力無く倒れ込んだ。 まぁ美少女の美声なら…… なんて不謹慎な事を考えニヤニヤしていると不意に話しかけられた。 「君も大変だねぇ」 「ぬわぁ!?」 不意を突かれ妙な声が出てしまった。
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