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「いい質問ね。基本的には、与えられた依頼の達成率、その過程などを学園側が総合評価して、ランキングが決められると思ってちょうだい」
成る程、しかし――
「でも、最初の依頼を受けるときは――」
俺の疑問を代弁するかのようなクリサリスの質問に、思わず彼女を見る。
が、すぐに当然だと思い直した。
普通、考え付く疑問だろう。
最初を決めねば、次に繋がることはないのだから。
「そうね。各学期の最初のランキングだけは、クラス対抗試合で決められるの」
ほほぉ、てことは何かしらの競技でもやるのかな?
「クラス対抗試合ってなんの試合ですか」
今度は清隆から質問が飛ぶ。
「えーと、あなたは確か……葛木清隆くんね?」
やはり、先輩は担当生徒の顔と名前を把握しているようだ。
恐るべし。
「日本から来たあなたが知ってるかどうかはわからないけど、グニルックっていう魔法競技よ」
姉貴から聞いたことがある。
非常にアバウトな説明だが、中途半端な高さに浮かんだ球を、魔力を通した棒切れでぶっとばし、的をぶち抜く競技だとか。
要は魔力を使ったゴルフに近い競技、と認識している。
「試合は今から一週間後。ルールを知らない子には、私がしっかりと教えてあげるから、安心して授業に臨んでちょうだい」
ふむ、ならば安心できるか。
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