アルフィーネ城

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~真琴視点~ 眩しい光がおさまり、目を開けた。 そこには、 綺麗な金髪の女の子がいた。 女の子はこちらをじっと見てきていた。 (うわぁ可愛い子だなぁ。 …て、泰介は!?) 周りを見てみたが、いない。 どこに行ったんだろう。 そう考えていたら、女の子が話しかけていた。 「あ、あの。」 「え、はい?何ですか?」 「貴方が、勇者様ですか?」 「…え、そう…なのかな?」 勇者?泰介がよく 『お前は王道だからいつか勇者になるな…。』 とか意味が分からない事言ってたけど、 まさか、これの事!? …泰介の予言かな…。 「あの…、勇者様?」 「え!?な、何?」 いきなり話し掛けられた…。 びっくりしてると女の子が喋り始めた。 「初めまして、勇者様。 私の名はクレア・アルフィーネと申します。 このアルフィーネ王国の第二王女です。」 そう言ってスカートの裾を少し持ち上げ、お辞儀をした。 僕は立ち上がり、クレアに向き合った。 「うん。よろしく。 僕の名前は笠森真琴。 真琴って呼んでね。」 そう言って僕はクレアに微笑んだ。 そしたらクレアは赤くなっていた。 あれ、怒ってるのかな…? とりあえず、話を変えた。 「ところで、勇者ってどういうこと?」 「あ、それは…。」 今から本題に入る所で、扉からまた誰かやってきた。 「クレア様!大変です!」 「…何事ですか?今勇…、真琴様に召喚の理由を…。」 「その、 大広間にもう一人の勇者様が!!」 「な、何ですって!?」 もう一人? …まさか、泰介!? 「クレア、行こう!!」 「え?は、はい!」 僕はクレアと一緒に大広間へ向かった。 ~真琴視点終了~
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