275人が本棚に入れています
本棚に追加
…ここは、何なんだ。
ラグゼム、なんてとこに移動させやがった。
俺がいた場所は、きらきら輝く広々とした部屋だった。
というか、装飾が凄い。
…どうする?
①とりあえずこの部屋から出る
②叫ぶ
③諦めて体育座り
②はやばい。
絶対兵とかくるな。
③はもう策がない時の最終手段!
…いや選んじゃ駄目だろ。
あぁもう、①しかないじゃないか!
てなわけで、きらびやかな部屋よ!さらば!
「そしてどこに行く気なの?」
…確かに。
城というなら、めちゃくちゃ広いに決まってる。
て、
「誰だお前は!!」
声が聞こえたとこを指差した。
そこには、
美人がこっちを見て立っていた。
「うふふ、初めまして勇者さん。
私はルミネ・ルナファーンよ。よろしく。」
そのルミネとか言う美人さんはにこりと笑っていた。
「え、と、俺は山下泰介。
あ、山下は名字だから。」
「じゃあ、泰介ね。
ところで泰介、貴方は何故ここに?」
「召喚間違えんじゃないか?」
「あら、そうなの…。大丈夫だった?」
ルミネは俺に近づいてきた。
うわ、すげー美人だ…。
「あ、いや、大丈夫。」
「そう、良かった。」
そしてルミネはそっと離れた。
やばい顔熱い…。
ルミネはにこにこして俺を見ていた。
すると、
「泰介!!」
…あの声が聞こえた。
王道主人公、真琴だった。
最初のコメントを投稿しよう!