第一章

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一時間目が終わると、英里とその仲間がぞろぞろと私の机にやって来た。 英里は私の机にばんっと手を置き、言った。 「てるちゃーん、今日何して遊ぼうか?楽しみだなあ、てるちゃんと遊ぶの♪いつも楽しいからさあ♪」 まわりの子たちがクスクス笑ってる。 こんなのぜんぜん面白くない。 おかしい。 狂ってる。 誰かをいじめて楽しいの? キチガイとしか思えないよ… 「今日はね、憧れのてるちゃんのカバンの中、大公開しちゃうよーっ!∧ω∧」 …。 そうきたか。 すっごい嫌な予感がする。 「それぢゃあ、てるちゃん。カバン、かして?∧ω∧」 「…」 「貸せよブスッ!」 私はゆっくりカバンを差し出す。 こんな事だけで怖がってしまう私は本当にチキン。 弱くて嫌になる。 英里はカバンを逆さまにして私のカバンの中の物を全部床に広げた。
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