プロローグ

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許さない!絶対に許さないぞ! 早くこいつとの会話を打ち切らないと! 「すまない、寝不足でな。で本題って?」 本当は8時間睡眠の健康そのものだけどな。 「そうなの?大丈夫?目もなんか死んでるし、無理してない?」 ・・・それってただ俺の目が腐ってるだけじゃね? あれか、心配するふりして本当は俺をけなすのが目的なのか! ってかなぜこいつの会話が打ち切れないのだ! 世の漫画とかはすぐに打ち切りなってしまうのに、 漫画作家にものすごく申し訳なくなってしまう。 「まぁ、大丈夫だ。それより本題は?」 「あ!」と女が思い出したようだ。 いや、会話の本題を忘れるって鳩かよ。 鳩でさえ何歩か歩かないと物事忘れないぞ。 「う~ん、とね、なんと言うか言いづらいだけど・・・」 なんか胸の前で指を合わせている。 気口砲の練習でもしてるのだろうか? やめとけあれは命を削る奥義だから、波動球にしておきなさい。 てかもう理由分かってるからいいよ、 まぁ許さないけどな。俺はホモじゃない!これ重要。 そこで女は言う決心ができたのか、 一回息を大きく吸った。そしてこう言った。 「付き合ってください!」
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