宵闇桜

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頭のどこかでは、いつかこうなるってことくらい、ちゃんとわかっていたはずなのに。 それでも、まだ私は、現実を受け入れられそうにない。 口では周りのみんなと同じように『おめでとう』と言えたけど。 きっと顔も、笑えていたはずだけど。 これ以上二人を見ていられなくて、 私は酔い醒ましに行くふりをして、そっと席をはずした。
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