初雪

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『しゅんちゃん。雪積もるかなぁ』 ちーちゃんはいつか見せた悲しい顔を一瞬みせた… 僕は… なんか急に胸がギュッと苦しくなったんだ。 その苦しさは何にかは わからなくて― 一瞬戸惑った。 だから敢えて僕は ちーちゃんの手をギュッと握って 大きな声で 『積もるさ!ちーちゃん積もったら一緒に雪だるま作ろうよ!』 あまりにも大きな声だったのか ちーちゃんは目をまんまるして そして… 『うん!雪だるま絶対作ろうね!』 ちーちゃんが笑った。 それだけで僕の苦しみが一瞬にして消えた…… 僕は…… すごく…… すごく…… 嬉しかった……
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