召喚術士、「ミカエル」

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ハンバーガーを掴み、口に押し込む。コーラで胃袋に追いやる。1個4分の1ポンドほどのものを、もうひとつ。またコーラで押し流す。 巨大で、重厚なゴーレムの群れが迫る。その数、8体。ミリタリーマニアと称される種類の読者には、ナチの、鼠の名を冠した超重戦車が8両、横列隊形を組んで、のろのろと、しかし威圧的に迫ってきている光景を想像してもらいたい。 「ミカエル」たち──もちろん記録をとっている私も含めて──の背後は切り立った崖。逃げ場は無さそうだ。 そんな絶望的な状況において、分厚い書物を開き集中力を高めている「ミカエル」がいた。
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