問3

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「じゃあ続けんね。ここにはね、こうやって補助線を引いてからこの公式を使うわけ」 急に先生スイッチが入ったのか、さっきとは打って変わって真剣な表情の先生。 「……先生」 「…ん?」 その真剣な表情に問いかけた。 「…先生って、どっか行ったりするんですか?」 「え…」 先生は少し驚いたような顔を見せた。 でもそれは一瞬のことで。 「…どっか行くって、転勤のこと?」 コクリと頷けば、困ったように笑って。 「うーん、そういうのは上の人が決めることだからねー…」 ハハ、と乾いた笑いが静かな教室に響いた。 「…ハハ、ですよねー…」 それに合わせたいわけではなかったけど、私もまた乾いた笑いしか出来なかった。 なんとなく、気まずくて。 先生がさみしそうな顔するから、 不安が込み上げてきたの。 「変なこと聞いてすいません。続き、お願いします」 「あぁ…」 自ら、会話を中断させた。
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