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『ホントに楽しくて…それだけしか言ってないんですけど…』
先生は、私のこと、どう思ってましたか。
『俺、大学生活が楽しすぎて、卒業したくなくて、教師になったのはホント奇跡みたいな感じだったんですけど…』
ただの生徒でもいいです。
『教師になって良かったな…って思いました』
ただ少しでも、覚えていて欲しいの。
『本当に…ありがとうございました』
バァッと拍手が起こる。
その拍手の大きさも、先生がいかに生徒から好かれていたかを表しているようで。
私の恋が散っていく音を表しているようで。
少しだけ、切ない気持ちにさせられた。
なんだ…、涙も出ない。
少しくらいはうるっとすると思ったのに…。
私の想いはこの程度のものだった…ってことか…。
あーぁ。
失恋しちゃったなー…。
バイバイ、先生。
バイバイ、この気持ち。
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