人生最高の失恋

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もう一人、後ろから恵理ちゃんの友達がついて来て、その子も一緒になって泣いている。 教室にいた女の子たちの数人が恵理ちゃんの元へ駆け寄る。 どうしたのかと、私もついつい聞き耳を立ててしまう。 「どうしたのー、恵理?」 心配する友達に返事をしようとしているけど、嗚咽で声が出ず、なかなか話が出来ない恵理ちゃん。 何をそんなに泣いてるんだろう…。 少しハラハラしながら話を聞いていると、詰まりながらも話し始めた恵理ちゃんの言葉に、私の意識は一気に持っていかれた。 「うっ、あ…ワタシ古賀先生にっ…、告白したっ…」 え。 今、なんて? 告白…した、の? 恵理ちゃんの報告は終わらない。 「…っく、そ、そしたらね…」 そしたら? 何? 何て言われたの? 妙に胸がざわついて、落ち着いていられない。 「…ご、ごめん…って。言われちゃったのぉー…!」
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