エピローグ

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そんなのも、大学生になった今では懐かしくてしょうがない…といった話だ。 大学生になってまで注意、なんてあったら笑える。 登下校指導が終わったのか、注意を受けていた女の子たちは駅舎へ、注意していた教師たちは私がいる方へ歩いてきた。 これから帰るのかな。 暑い中お疲れ様でーす、なんて。 心の中で呟きながらスマホを鞄から出し、操作する。 と。 「向井さーん、ちょっとスカート短すぎるんじゃなーい?」 「っ!?」 急に名前を呼ばれ、スカート丈を注意された。 確かに私のスカートはひざ上だけど!! 何で名前知ってんの!? 何で注意されなきゃなんないの!? 「ちょ、なんなんですか!?」 スマホから顔を上げ、反論しようとした。 でも、出来なかった。 「ちょ、なん…」しか言えてなかったと思う。 だって、言えるわけない。 「脚出し過ぎ。もうちょっと自覚して」
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