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「ッ…」
ど、どうしよう。
アポ…取れてしまった…。
えええ、どどどどどどどどどうしようううううううう!?
ヤバい、小躍りしそうなくらい喜んでる、自分。
待ってる?
待ってるって言ってたよね!?
どうしよう、なぜか顔がにやける。
放課後が待ちきれない。
そのあとの授業は古典とか、世界史とか、苦手な科目ばっかりだったけど、全然苦にならなかった。
「で?どれが分からないんだっけ?」
衝立で区切られた、職員室の一角。
いくつかある、向かい合わせにされた机と椅子の一つを先生は指定する。
「えっと、これなんですけど…」
座りながら問いかけられた言葉に答えながら、私も椅子に腰掛ける。
「因数分解まではいけるんですけど、その後なんで場合分けするのか分からなくて…」
「あぁー…はいはいこれね。これは…」
そう言って先生はお絵描き帳を開いた。
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