問1

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…当たり前だよね。 先生たちは皆に平等に接しようとしてると思う。 だから私も。 先生の中では、平等にすべき生徒の一人なんだ---…。 それがなんだか無性に悲しかった。 シャーペンを持ち直し、再び問題に取りかかる。 早く解いて帰りたい。気がする。 …にしてもこの問題。 (1)に比べて難しくなってないか!? 「分かんなくなった?」 私の手が動いていないことに気づいた先生がこちらを振り向く。 「えと…はい」 素直に頷くと、先生は私の方に身を乗り出してきた。 近い!! 「どれ?」と聞いてくる先生に、「これです」と言いながらも、正直、心臓がおかしくなりそうだ。 落ち着け、と心臓に言い聞かせながらなんとか問題を解き終えた。 「他にはある?」 気疲れでグッタリしている私に、先生が尋ねる。 そうか、もう二人きりは終わりか。 その事に気づくと、さっきまでは早く帰りたいとか思っていたのに。 帰りたくない。 まだ先生といたい。
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