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そこには猫みみを付けた古賀先生がいた。
笑顔でピースサインまで出している。
「ね?可愛くない!?」
「…うん」
亜紀は興奮して、スマホを持っていないほうの腕をブンブン振っている。
「何でこんなことしてるんだろ?」
私が漏らすと。
「先生が副任してる3年生の人がやったらしいよ」
亜紀が応じる。
端正な顔立ちに、薄桃色の猫みみがよく似合っている。
だからさっき、あんなに人が集まっていたのか…。
なんだか妙に納得。
亜紀のスマホに見入っていると。
「夏乃、この画像いる?」
「えっ!?」
願ってもない話だ。
…欲しい、正直欲しい。
でも、先生への気持ちがばれたら…。まだ微妙なこの気持ちを誰かに気づかれたくない。
どうしよう…。
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