問1

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そうして。 ニヤリ。 笑ったのだ。 静まりかけていた熱が再び頬に集まり始める。 ワザとか、このやろー! 教師に対してこのやろー!は無いかもしれないけど、それ以外に言葉が浮かばなかった。 「続けていい?」 意地の悪そうな笑顔を浮かべながら、また私の顔をのぞきこむ。 「はい、続けてくださいッ!」 もうヤケクソだ。 その後は、先生に対抗するように「わかりません」を連発したお陰か、問題もだいぶ理解できるようになった。 日が暮れ始め、教室も暗くなってくる。 「他に聞くことある?」 「あ、もう大丈夫です」 いつまでも引き留めるのはよくない、先生にとって迷惑だ。 私が道具をまとめ始めると、先生もお絵描き帳を片付け始めた。 「…これでテスト、60~70点くらいとれますかね?」 沈黙を破るように話題を振ってみる。
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