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先生が顔を上げて苦笑する。
「いやいや、100点目指してくださいよー!」
「無理です」
「早ッ!」
笑いながら椅子から腰を上げ、机を直し始める。私もそれにならう。
「いや、でもホントに頑張って」
そう言って私の頭をポンポンと二回撫でると、先生は職員室から出ていった。
「……」
頑張ろうと思ったことは言うまでもない。
テスト週間というのは長いようで短く。
あっという間にテスト週間は過ぎて、あっという間にテストが終わった。
最終日は午前テスト、午後授業というハードスケジュールな感じはさすが進学校といった様子だ。
「なんなのあの化学の問題は!計算量は数学より多いでしょ!!」
昼休み、亜紀が早速発狂した。
「全然時間足りなかったし!あ、だからと言って数学ができた訳じゃないよ?むしろそれだったら化学のほうが出来てる自信ある!まぁね、コレと言って出来てる教科無いしね!赤点無きゃ万歳だ!」
「うん、そうだね」
亜紀得意のマシンガントークが始まり、私はそれを聞きつつもお弁当に箸をつける。
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