問1

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名前を呼ばれ、先生の元へ駆け寄る。 「はい」 渡されたテストを受け取り、点数を確かめようとした瞬間。 「頑張ったね」 「…ッ」 耳元で囁かれた言葉。 振りかえると、先生はもう他の生徒のほうを見ていた。 点数の欄には『82』の数字。 「嘘…」 思いがけずいい点数。 点数と先生に褒めてもらったことの喜びに、私は心の中でもガッツポーズした。 …次の時間に返された現代文は、それはそれはひどかったけど。
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