問2

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先生から飴をもらってから約1ヶ月。 今日は夏休みの補習日。 「あー終わった終わった!」 「ねー…、長かった…」 「もうお昼だけどアイスでも食べない?」 「あーいいね!」 席替えしても前後と場所が入れ替わっただけで、亜紀とは席が近い。 これはもはや運命としか言えないね?なんて。 そんな亜紀と帰宅の準備をしていると。 「夏乃ちゃん、ちょっといいかな?」 「…うん、いいよ?」 突然波田野恵理ちゃんに声を掛けられた。 何の話だろう? 亜紀は気を遣ってか、図書室に行ってくると言って席を外してくれた。 「どうかした?」 「うん、えっとね…」 恵理ちゃんと1対1で向かい合う。 こうして見ると、本当にきれいな顔をしている子だなと改めて実感する。 でも…。 「(恋敵ってやつ…なのかな…?)」 そう、恵理ちゃんも古賀先生が好きなのだ。
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