問2

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う、そでしょ…? 亜紀がいなくなってから静まり返ったものの、それはほんの少しの間だけで。 すぐに会話は再開された。 「買い出し組は?誰が行くの?」 「歩き?チャリ?」 「チャリの方がいいだろうけど…、電車通だとチャリ無い可能性もあるよ」 途切れることなく続く会話を、私はただ茫然と聞いていることしか出来ない。 はぁ、もう帰りたい。 電車の時間なんで。 そう言えればいいのだろうけど、生憎電車の時間まであと45分はある。 と。 「夏乃は?チャリある?」 「え?」 急に名前を呼ばれ、肩が跳ね上がってしまった。 おかしいな、この中で私を下の名前で呼ぶ人(しかも呼び捨て)なんて亜紀くらいしか…。 「大丈夫?ボーッとしてたみたいだけど」 ごめん、大丈夫。 そう言って顔を上げるつもりだった。 でも用意していた言葉が私の口から出ることはなかった。 驚きすぎて、何を言おうとしていたか忘れてしまったのだ。
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