問1

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「えーと、古賀です。中学高校とバスケやってました。今はテニス部の顧問です。宜しくー。 じゃあ授業始めましょう」 低い、よく通る声で先生が話し出す。 確かにカッコいいのはわかった。 でも可愛いのか? こーいうのはよくわからんなぁ。 「じゃあ8ページ開いてー」 教室にノートや教科書を開く音が響く。 「あぁ俺、字汚いんだよねー。読めなかったら言ってねー。 あと、眠かったら言ってねー」 「はぁい」と、すでにクラスの中心的存在になっている男の子が声をあげる。 つられてクラス全体が笑い出す。 「君が一番寝そうだね」 古賀先生がチョークを動かす手を止めて振り向く。 「あは、そうかもしんないっす」 さっき返事をした男の子が答える。 「うわ、すでに要注意人物」 そう言って古賀先生が笑う。 あぁ、わかった。 古賀先生は笑った顔が可愛いのか。
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