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「そう、だね。まぁ今日1日は基本的に自由な感じだね」
「なるほど…」
その英語教師はアイス片手に帰っていった。
ふーん…。
先生でもクラスを回れるのか…。
そんな情報を手に入れた私の頭に浮かぶのは小さな期待。
「（もしかして、先生も来たりするのかな…）」
来なかったとしても…会って話が出来たりするかもしれない。
期待に胸を膨らませ、クーラーボックスの前に立つ。
でも。
午前中に先生が私のクラスを訪れることはなく。
午後も会うことはおろか、姿を見ることもなかった。
もしかしたら音楽系の部活の発表を聞きに行ってるのかも…。
そう思って体育館にも行ってみたけど、先生の姿はなかった。
「（模試の話、したかったのにな…）」
偏差値、55なんていかなかったけど。
しかも数学だけ。
ついついため息が出る。
現実はこんなものか…。
特にいいことも悪いこともなく、文化祭は幕を閉じた。
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