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「そうだよ!金森くんまだそれ出してないでしょ!!」
急に先生が会話に入ってきた。
「早く出さないと!あれ、2期の成績に入るんだよ!?」
私が金森くんを急かす様に言えば。
「そうそう!」
金森くんの代わりに、先生が相槌を打つ。
「そう言う向井さんは終わってるよね?」
「え?」
いきなり話を振られてバッと先生を見れば、先生は得意の意地の悪そうな笑顔。
「と、当然ですね!」
内心、かなり焦った。
でもそれを悟られないよう、無駄に得意げに言ってしまった。
すると。
「すげぇ!やっぱ夏乃は違うわ!!」
ケタケタと軽快に金森くんが笑い出し、その笑いがクラス全体に伝染していく。
恥ずかしいやら可笑しいやらで、私も笑ってしまう。
先生の方を見ると、先生も笑っていた。
でも。
「(いつもと…)」
いつもより、先生は静かに笑っていた。
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