問3

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「じゃあ、今日は教室行くよ。遅くなるかもしんないけどいい?」 「はいっ、構いませんっ」 「オッケー。じゃ、教室で待っててねー」 職員室に向かう先生の後ろ姿を見送り、私も教室に戻る。 あぁダメだ、無表情を作りたいけど。 自然と頬が緩む。 これもいつものこと。 もう何回も先生に質問してるのに…。 「いいよ」と言われるだけでこんなに嬉しい。 「勉強していくから」と言って亜紀と別れ、教室で一人、ワークに取り組みながら先生を待つ。 30分くらい経ったんだろうか。 「ごめん、お待たせー」 「わっ!」 ガラガラという音と共に引き戸が空き、先生が姿を現す。 「わ?」 私の叫び声を不審げに繰り返しながら、先生がこちらへやって来る。 「なーにやってんの?」 ルーズリーフの上に体を伏せている私の顔を覗き込む先生。 「え?いやちょっと…待ってくださいね?」 「……」 笑ってごまかす私を、無表情で見据える先生。
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