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ところ変わって、四条
「ん?iPhone?」
最寄から自宅に帰る途中、白いiPhoneを見つけた。
拾い上げると画面は粉々で、電源は入るものの何が書いてあるか読めない上にタッチスクリーンの反応も悪く、持ち主の特定も難しいかった。
「無理か。」
少し古い型の削り出しで作っていた頃のiPhoneだった為、金型で作る最近のものより一般人の手が加えづらいものだった。
四条は直そうかとも考えたが如何せんガラスが砕け散っている。どうしたって今この場では手が出せそうにない。とにかく警察に届けるのが懸命だと判断したかった。
しかし、四条がガラケー型Andoroido端末を使用していることが、このデバイスをいじくり回したい衝動に駆らせる決定的な理由になった。
工学部の意地もあり、ついに四条は
「とりあえず持って帰ろう。」
持ち帰った。
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