172人が本棚に入れています
本棚に追加
目の前には、赤や黄色といった色とりどりにライトアップされている"奇跡の木"が。
「これをさ、奈緒と一緒に見たくて」
私と、一緒に見たくて…?
『この木で結ばれた男女は永久の幸せを手に入れられる』
不意に、奇跡の木のジンクスを思い出す。
「奈緒、ちょっと今日はなんの日か覚えてる?」
「え?」
今日は、文化祭で、他に何かあったっけ?
薫は『やっぱり覚えてなかったか』と言って、鞄のなかをゴソゴソし始める。
最初のコメントを投稿しよう!