奇跡の木

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――? なんだろう。 「はい、誕生日おめでとう」 そう言って薫は私にひとつの小包を手渡す。 ―――――! 「あ、今日って私の誕生日だっけ!? 忘れてた~!」 そっか、だからか。 だから違和感を感じていたんだ。 あれ?でも私、薫に誕生日教えたことあったっけ? 「薫、なんで私の誕生日分かったの?」 「そりゃ、メアドでさりげに主張されてたんで」 あ、そっか。 私のメアドは"nao0917@…"だからか。 「薫、ありがとう。これ、開けていい?」 私はそう言って渡してくれた小包を指差す。 「……うん」 気のせいかな? なんか、薫の雰囲気がいつもと違うように見えるのは。
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