奇跡の木

32/32
前へ
/195ページ
次へ
「奈緒…、俺と付き合う?」 答えなんて、もう分かってるくせに。 薫はまた、意地悪く、子供みたいな笑顔で笑っている。 そんな薫が、大好きだよ。 「――うん…」 私の唇をかすめるように、またキスをする。 二人で、笑いあう。 奇跡の木に見守られながら、私達は何度も何度も、キスを交わした。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

172人が本棚に入れています
本棚に追加