第Ⅰ章-夢の楽園を探しながら-

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 モンフォール王国。それは世界で一、二を争うほどの大国である。  そんな王国のとある路地裏にこの俺、ロード=クロムウェルは立っていた。  俺はこの国の者ではない。そんな俺がなぜこの国にいるのか。  それは俺の母国が男ばっかりだからだ。  俺の母国は、この国の隣の小さな国のソグナという国だ。  ソグナはモンフォール王国の半分にも満たない面積で、人口も半数ほど。  しかも人口の八割が男性、つまり女性が二割しかいない。  それに比べてモンフォール王国は人口の八割が女性という、俺の母国と真逆である。  俺の頭の中は女の子のことしか考えていない。だから俺はかわいい女の子を探しに来たのだ。  俺が通っているラルド学園にはクラスに五人くらいしか女子がいない。  それに皆が皆かわいいというわけではない。  俺がソグナで出逢った女でかわいいと思ったのは一人しかいなかった。幼馴染のミケロット=ダルク。  しかし、彼女は父親の仕事の関係でこのモンフォール王国に引っ越してしまった。  だからというわけではないが――――まあこいつの話は置いといておこう。  取り敢えず急いで探さなければならない。  俺が通うラルド学園は今、春の長期休暇で休みになっている。  だがあまり長い間家を空けておくと色々と面倒なことになる。だから急いで探さないといけない。 「さあ、始めるか。俺の夢の楽園(ハーレム)を見つけに!!」 (注意*ただのナンパです)
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