『よくある始まり』

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『"世界"や"私"はごく"当たり前"だった。』 私は人より何ができるわけではない。 私は頭は中の下…位だし顔も可愛い感じでも綺麗な感じでもない。 普通のありきたりな…むしろ少年に見えなくもない中途半端な顔だ。 顔に比例して性格もなんだか中途半端。 特に父方の顔だと言われて実を言えばショックを受けた。 正直に言えば父方の顔は好きではない。 詳しく言えば父方の母…つまりは私の祖母の顔が嫌いだし、性格も大嫌いだ。 その娘……つまり、父の妹で私のおばに至っては論外……吐き気がするぐらい嫌いだし、同じ空気をすいたくない。 お盆も正月もこれにより嫌いになった。普通ならあり得ないことが私にはあるのだ。 まあ……そんな私が唯一、幸せだと思う時間がある。 ゲーム…をやる時間だ。 父がかなりのゲーマーだったため歳上の兄と私がしょっちゅう某ゲーム機でしばしはゲームをしていた。 特に、某RPGゲームの…そのパーティーを作り4人で冒険させるのとかが好きで仕方ない。 よく武闘家と戦士…どちらをいれるべきかと悩んでいたこともある。 また、同じシリーズの某ゲームで職業を極めるあれ……本当にたまらなかった。 そうやってゲームをポチポチしていたとき私に転機が訪れた。 姉がプレゼントとしていただいたゲーム…それをやりはじめてから私の中で1つの確かが生まれる。 こんなにゲームをしていたんだ、ヲタクの1つや2つにならないわけがない。 時間の問題だった。 でも私は、開き直ってヲタクになった。 後悔なんかない10歳の日。 それからダラダラと8年が過ぎた…───。
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