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(ピンポーン・・・ピンポーン・・・)
誰だ?こんな時間に。
必要最低限のものしか置いていない俺の部屋に真夜中の来訪者がやってきた。
四畳半の小さな部屋に響き渡ったインターホンの音がとても耳障りだ。
「すみません・・・昨日の午後に隣に越してきた者なんですが・・・。挨拶は今日の午前中にさせていただこうと思ったんですが・・・ちょっと、水道がおかしいんです。見ていただけませんか?」
ドアを挟んだ向こう側から聞こえた声を聞く限りでは女だ。
俺はドアについている覗き穴から真夜中の来訪者の顔を覗いた。
・・・美しい。
なんでこんな辺鄙なとこに引っ越してきたんだ?
こんなに綺麗な人ならもっと金持ちの旦那とかがいてもおかしくないのに・・・。
にしても、なんなんだ、この違和感は。
ちょっと待ってくださいね。
そう、ドアに向かって声をあげた。
最近はこの、質素な四畳半から出かけていない
まして声を出して誰かと話すのも久しぶりだ。
しかもそれが女。俺に何が起きてもちゃんと話すなんて無理だろうな。
(ガチャ)
お待たせしました。
なるべく急いだ様子を感じさせないように対応する。
さっき覗き穴で見た時もそう思った違和感の正体が、覗き穴を介さない、この状態で
やっと俺にはわかった。彼女は美し『過ぎる』本当にこの世のものではないくらい。
頭の中で色々なことを考えていたせいで
彼女が俺の方を見ていることに気がつかなった。
「どうか・・・しました?」
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