ただしイケメンに限る

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「どういう事ですか!!?」とお兄ちゃんは声が裏返っている。 「うーん、はっきり言って僕にも分からない、でも幽霊じゃない、人間だけど人間じゃないもの、無理だと思うけどこの件は早く忘れなさい、深入りするとまた同じ目に遭うよ。知らない方が良い事もあるんだ、普通に生きててああいうのに出会うなんて本当に希なんだから」 結局そのまま返されて、お金も要らないと返された。 お兄ちゃんが粘ってやっぱり気になるから教えてと言ったら「関わらない方が良い事もあるって言ったでしょ?もしかしたら○○さんがまた襲われて、取り返しのつかない事になるかもしれない、お兄さんも死ぬかもしれないよ、気になるのは分かるけど僕をあんまり困らせないでよ(笑)」と言ってた。 結局何も分からないまま。 ただ最後に「そのイケメンの子すごいイケメンだったの?」 「そうなんです!!!人形みたいで…」 「そうか…最初から顔立ちが異常な程整っているのは、生まれつきというか、ああいう類のものだから顔立ちが整っている、普通の人間から怪しまれない為にね、だからもしこれから異常に顔立ちが 整っている人間が居たら…フフ」 住職のおじさんはおねぇっぽく笑っていた。 私とお兄ちゃんは固まった。 住職のおじさんは色々言いながらも、色々と教えてくれた。 そのおかげで私もお兄ちゃんももう早く忘れようと言う事にした。 これが私とお兄ちゃんが体験した事。 最後にもう一度言う、ただしイケメンに限るなんて言ってらんないから、本気 で。 とりあえずレイプされなくて本当に良かった。
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