ただしイケメンに限る

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そしたら遠くからジャリジャリと足音が聞こえて来たからお兄ちゃんかと思って見たら違った。 ちなみに神社の周りは砂利になっているから誰かが来ればすぐに分かる。 で、お兄ちゃんじゃなかったんだけど、私と同い年くらいの男の人。 距離があったから顔はよく分からなかったんだけど、黒髪で遠目からの雰囲気がイケメンだった。 格好も田舎の割にお洒落な雰囲気もあったし、こんな場所にあんな雰囲気イケメンの若者が1人で…珍しいなぁ、って私達もかwwwなんて思いながら気になったけど、チラチラ見るのも失礼だから適当に携帯をいじってた。 まぁお兄ちゃんも戻って来るか…と思いながら、足音がどんどん近付いて来るのに気付いた。 え?って思いながら先程の雰囲気イケメンの方を見たらこっちに向かって来ていて顔が分かる程の距離。 雰囲気イケメンなんて言ってたけど、全然違った。 格好いいんだけど、そこらへんの人間とは次元が全然違った。 もう人形みたいなのよ、テレビに出ている人間なんかよりもとにかく格好いいし、こういうのを美少年?美青年って言うんだなって。 背も高いし細身だし、私は内心(こんなとこにこんなイケメンwww)ってびっくりの方が強かった。 ちょうど私の方に向かって来ていて、なんか気まずかったので再び携帯をいじり始める。 その間もジャリジャリと足音が近付く。
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