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鞠野はそれ以上何も言わなかった
わたしも問い返さなかった
何かあれば、鞠野から言うと思ってたから
それからわたしと鞠野は少しずつ話すようになった
鞠野は洋楽が好きで
わたしはその話を流してた
だって何を言ってるのか分かんなかったから
それでも鞠野といるのは苦痛じゃなかった
変な安心があった
それに鞠野はすごいやつだったから
ずっと
目眩がするくらいの
果てしない、長い時間が続いてるのに
離れるなんて思いもしなかったから
考えると悲しかったから
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