ほんとのこと

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「………」 英語の授業で数人で机をくっつけているとき わたしはずっとむっとしていた鞠野に話しかけた 「どうした?」 返事は当たり前のように、ない 途中心配した英語科のハナちゃん先生が鞠野に話しかける それでも鞠野は何も言おうとせず、顔を背けた わたしはハナちゃん先生に「今ちょっと機嫌が…なので、先生…」 ハナちゃん先生は苦笑をして了解をした 「ねぇ…いい加減にしろよ」 「………」 「お前な…」 わたしが話しかけても顔を背けたまま わたしは遂に切れた 「いい加減にしろよ。お前なあ、英語が出来ないとか言ってやろうとないだろ? 普段はそれでいいかもしれないけどなあ、今は違うんだよ!」 と言うのも今日の課題は一人ひとりが役になりきって、英文を読む 鞠野のおかげで一向に進まないままだ 言ったあとに言い過ぎた、としかめた でももう遅かった
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