深海

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ゆうきは1ヶ月前 交通事故で死んだ 20歳の誕生日だった こどものままじゃいられない そう言った彼が本当にそうなってしまった パンにジャムをぬって コーヒーを飲む ただ苦いだけの黒い液体はわたしの体の中にのまれていく 甘ったるい食べ物と化したパンをかじると ふんわりマーマレードの臭いが鼻についた ゆうきがいなくなってからもわたしの生活は変わらない 当たり前のように過ぎていく もう、感じることも疲れてしまった 彼がいなくなったという事実から数日間 周りには出さないが、内面はぼろぼろだった 抜け殻のようになった そしてあの夢をみるのだった
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