ある日、突然

始まり

小学校2年生だった私はいつものように教室の扉を開けた。

「つばさ何か、死ねばいいのに」
「つばさ何か、消えて欲しいんだけど」

みんなが口々に悪口を言っていた。

でも、私が扉を開けてから一言も言わなくなった。

「つばさ、おはよう」
「あっ‼おはよう」

いじめのリーダー・竜がわざとらしく私に声を掛けた。