拝啓、お母さん

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あれは、いつの事だったか、 まだ、母がいた頃。 大きくなったら魔法少女になりたい。なるんだ、と、母にいつも言っていた。 その時にはやっていたアニメ番組 「魔女ルンバ ~時を超えて~」 というなんか今思えば、題名センスがとてもつもない、ツッコミどころが満載な魔女っ子、 なんであんなのが全米にも広がりブームになっていたのか、とその時の神経を疑う…子供ってなんでも良いのか、とか思いながらも 長くなるからこの辺にしとくが、 そのアニメの‘魔女っ子’ 「ルンバ」っという女の子に憧れてそんな事を言っていた。 記憶を探るとそうだ。 でも、母は言うんだ。 「あんなの、変身の時なんかただの変態よ ホウキに乗る意味もわからないじゃない?股ズレするわよ股ズレ。徒歩で行けばいいじゃない、むしろ車で行けば良いのよ。」 そして 「あんなの幼女がやればただの犯罪よ」 これも、口癖だった。 なんじゃそりゃ、 目が点だ。 こいつは私の歳を理解してるのか?(笑)(笑)となってしまうほどにびっくりしたのである。 幼かった私の心にはとても 重かった言葉だ。 夢が壊れた瞬間だった(笑)←切実 夢のない、 最低な母親だと思った (苦笑)しかできなかった私は その言葉の理解をまだできていなかったらしい。
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